
秋季例大祭を迎えた靖国神社=17日、東京・九段北
靖国神社の秋季例大祭を巡り、自民党の高市早苗総裁は私費で玉串料を納めるにとどめ、19日までの期間中の参拝は見送る方向だ。ただ極東国際軍事裁判(東京裁判)のA級戦犯が合祀されていることから日本政府要人の参拝に反発してきた中国と韓国は、高市氏の過去の言動から身構える。首相に就任した場合、歴史問題が火種として残り、石破政権下で安定していた近隣外交が視界不良となる可能性がある。
▽姿勢一転
「総裁の気持ちもお預かりして、心静かにお参りさせていただいた」。総裁選で高市氏を支えた有村治子党総務会長は17日の参拝後、記者団にこう語った。高市氏から事前に託された玉串料を代理で納めたとみられる。
閣僚在任中も...
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