1本の万年筆で連立政権合意書に署名する自民党の高市総裁(右)と日本維新の会の吉村代表(中央)=20日午後、国会
 1本の万年筆で連立政権合意書に署名する自民党の高市総裁(右)と日本維新の会の吉村代表(中央)=20日午後、国会
 連立政権合意書に署名し、握手する自民党の高市総裁(右)と日本維新の会の吉村代表=20日午後、国会
 日本維新の会の緊急役員会に向かう遠藤国対委員長=20日午後、国会
 日本維新の会の両院議員総会後、記者会見する藤田共同代表=20日午後
 自民と維新の従来の主張と連立政権合意書の比較

 自民党と日本維新の会が連立に合意した。企業・団体献金禁止や消費税減税といった双方の主張に溝がある懸案は先送りし、スピード決着を優先させた。安定政権を望む自民の高市早苗総裁は入閣を強く求めたものの、維新は全面的に責任を負うリスクを避けるため「閣外協力」を譲らなかった。交渉の内幕を振り返った。

 ▽ラブレター

 「きょうを一つの起点に日本経済を強くする。その取り組みを一緒にできることを楽しみにしている」。20日、国会の常任委員長室。高市氏が高揚した様子で呼びかけると、維新の吉村洋文代表は「まだまだ弱小政党だが、日本を強くしたいとの思いを一にしている」と応じた。続いて1本の万年筆を使い、連立政権合意書...

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