中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市の露店に並ぶ多くの果物=7月(共同)
 中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市の露店に並ぶ多くの果物=7月(共同)
 自動運転関連のフォーラムで展示された小米科技の電気自動車=16日、北京(共同)
 ロボットの展示会に訪れた大勢の来場者=8月、北京(共同)
 北京市内の商店に並べられたぬいぐるみ=9月(共同)
 閉店した北京市内の土産屋=12日(共同)
 北京市内の商業施設で高級ブランドバッグを選ぶ買い物客=8月(共同)

 中国の国内総生産(GDP)成長率が減速した。個人消費の低迷が深刻で、世界第2の経済大国は岐路に立つ。習近平指導部は共産党の重要会議「4中総会」で技術革新を起点にした内需拡大を描くが、具体的な道筋は見えない。

 ▽鍵

 中国最大の経済都市、上海。8月末、一時は100店以上を構えたスポーツジム「ウィルズ」の最後の店舗が閉店した。高額な費用を前払いした利用者も多く、返金訴訟に発展。被害者グループに弁護士は「未利用額が2万元(約42万円)以下の人は弁護しない」と告げ、多くが泣き寝入りを迫られる見通しだ。

 経営破綻の一因は、不動産不況に端を発した個人消費の低迷だ。不動産を所有する多くの人が資産を目減りさせ...

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