
19日、米フロリダ州からワシントンに向かう大統領専用機で記者団に話すトランプ大統領=(ゲッティ=共同)
9月の米保守活動家チャーリー・カーク氏射殺事件を機に米国の言論の自由が揺らいでいる。トランプ大統領は放送免許の剥奪をちらつかせ政権に批判的なメディアをけん制。カーク氏をやゆした人々がビザを取り消されたり解雇されたりしている。建国250周年を来年に控え、米国を米国たらしめてきた理念が色あせている。
▽誇り
「米国人の死を祝うような外国人を受け入れる義務はない」。米国務省は14日、カーク氏が「人種差別的」で射殺されたのは「当然の報い」などと交流サイト(SNS)に書き込んだとして、メキシコ人ら6人のビザを取り消したと発表した。
米国では1791年、合衆国憲法に修正第1条が追加され、国家による言論の...
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