今回は、掲載日が9月の第3土曜日ということで、間もなく迎える国民の祝日、18日の敬老の日と23日の秋分の日について話してみたいと思います。

 敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」、秋分の日は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」という意義が法律で説明されています。筆者の不徳の致すところで、50歳ごろまでは敬老や秋分の意義をじっくりと考える時間も取らずに過ごしてきました。ところが、父も祖父母も他界し、還暦を過ぎると、なぜか祖先が恋しくなります。そして、母親や目上の諸先輩の人生がとても気になります。

 人を敬愛することを脳から考えてみると、敬愛の意味が分かって...

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