日本のエネルギー事情について講演する宮野広氏=3月7日、新潟市中央区
日本のエネルギー事情について講演する宮野広氏=3月7日、新潟市中央区

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。6、7号機の研究開発に携わり、日本原子力学会の福島第1原発廃炉検討委員会で委員長を務める宮野広氏(75)の講演会が3月7日、新潟市中央区のホテルで開かれた。「二酸化炭素(CO2)を出す化石燃料の利用を、どう減らすかは大きな課題。柏崎刈羽原発の役割は非常に大きい」と述べ、地球温暖化対策とエネルギー確保に向けた原発再稼働議論の必要性を述べた。

 原発の安全やエネルギー問題について...

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