新潟県佐渡市の渡辺竜五市長は3月11日の市議会2月定例会一般質問で、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題について、県民全体の理解が得られていないとして、現段階での再稼働に否定的な考えを示した。

 柏崎刈羽原発と佐渡市は、最も近いところで約50キロ離れている。国は、原発からおおむね半径30キロの範囲の避難計画を策定することとしており、佐渡市は含まれてない。

 答弁で渡辺市長は「(事故があった場合)風向きによっては佐渡にも影響が出るかもしれない」とした上で、「しっかり風向きを考慮したシミュレーションをし、その検証結果によっては、30キロ以上離れていても一定の避難計画などは必要ではないかという話を関係機関...

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