今回は、前回に続き「ひとり言」をテーマにしたお話です。

 この研究を始めた時、私自身は、ひとり言が得意だと思っていました。しかし研究を進めると、私が得意なのは、脳内にふっとイメージを湧かせ、どんどん考えを膨らませたり、問題点を探ったりする右脳型ひとり言だと気が付きました。

 右脳は左脳と違って言葉を雄弁に処理する役割ではなく、同時の多くの情報を保持できる力が備わっています。私の右脳型ひとり言は、小学校3、4年生の頃からでした。毎日「今日の天気はどうだろう、魚釣りに行けるだろうか」とか「もっと高くジャンプするには、どうやって鍛えたらよいのだろう」と自問自答していました。頭の中は常に忙しく、あれこれ...

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