中原八一市長の定例会見=5月24日、新潟市役所
中原八一市長の定例会見=5月24日、新潟市役所

 能登半島地震で被害が大きかった地域の梅雨に向けた対策について、新潟市の中原八一市長は5月24日の定例会見で、「住民説明会で意見があり、重要なことだと思っている。十分目配りする必要がある」と述べ、土のうの配布やポンプによる排水などの対策を行うとした。

 4月下旬に西区で開かれた被災者向けの説明会では、参加者から「自宅の敷地が下がり、雨水で浸水する」「雨が降り続けると道路が冠水する」などと梅雨を控え、不安の声が上がっていた。

 市は液状化被害水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。が大きかった地域では、側溝などが通常通り機能しない可能性もあるとし、土のうを配布して住民に対策をしてもらったり、冠水した場合は市が小型のポンプで排水作業を行った...

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