関西電力大飯原発の3号機(右)と4号機=福井県おおい町
関西電力大飯原発の3号機(右)と4号機=福井県おおい町

 原子力規制委員会原発推進を担う経済産業省から安全規制の役割を分離させ、原子力規制に関する業務を一元化した組織。東京電力福島第1原発事故を受けて発足した。国家行政組織法3条に基づき、人事や予算を独自に執行できて独立性が高い「三条委員会」として環境省の外局に位置付けられる。衆参両院の同意を得て首相が任命する委員長と委員4人で構成する。は6月26日の定例会合で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の30年を超える運転を認可した。原発の60年を超える運転が可能になる新制度導入に伴う手続きで、初の認可となる。

 東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東電福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。を受け、...

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