追熟中のル・レクチエ。今季は出荷の減少が見込まれる
追熟中のル・レクチエ。今季は出荷の減少が見込まれる

 新潟県産のブランド洋ナシ「ル・レクチエ」の出荷量が今季、減少する見通しであることが11月1日、分かった。産地の県央地域や新潟市内を中心に「褐色斑点病」が多く発生したため。県によると、褐色斑点病の多発は2015年以来の規模になる見込みだ。集荷するJA全農県本部は「収穫できたル・レクチエは味に変わりはない。追熟管理と選別を徹底して出荷する」としている。

 JA全農県本部によると、ル・レクチエの集荷量は2022年まで5年間の年平均で約890トン。2023年は猛暑と渇水の影響で約590トンに減ったが、今季は2023年を下回る見込み。

 ル・レクチエは今季の収穫が終わり、現在は11月下旬からの出荷に向けて追熟中だ。

 褐色斑点病は糸状菌で、葉や枝に付着しやすい。新潟市南区の生産者の果樹園では、葉への付着で6月ごろには落葉して光合成ができず実が育ちづらくなった。「例年の...

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