2025年度の春に入学する受験生を対象とした、新潟県内の公立高校の一般選抜(入試)が3月5日に行われました。全国各地で学習塾を展開する「能開センター」の新潟本部による問題分析を教科ごとに掲載します。

国語/小問の難易度に明確な差

 大問構成から見た出題内容と配点に変化はなかったが、小問の難易度には明確な差が見られた。国語の知識と読解問題では、選択肢を選んだり、適語を文章中から抜き出したりする設問が基本的で平易。古文と論説文読解の記述各2問が比較的難易度が高かった。

 本年度は記述や表現する力の差が、そのまま得点の差となる可能性が高い。

 〔1〕漢字は日常で用いられる熟語と訓の読み書きで、受験のために練習を積んで習得するような非日常的な読み書きは出題されていない。

 〔2〕は広く国語の知識を問う問題。(4)漢詩・漢文読解の知識の一つである書き下し文と訓読文の出題は過去には見られなかったが、これが問われたことで、今後は大問2の出題がさらに多岐にわたると考えられる。

 〔3〕は古文読解。先生と生徒の会話文に古文を引用・融合させた問題形式で文章は長いが読みやすく、主題も理解しやすかった。

 〔4〕は論説文読解。記述問題は2問とも理由を問われた。例年出題されている言い換えの設問が出題されなかったのは異例。

 受験生は...

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