
薬害サリドマイド被害者の増山ゆかりさん=6月、東京都品川区
1950年代後半から60年代前半にかけ、妊婦が飲んだ睡眠薬に含まれる成分が赤ちゃんの重い障害を引き起こした薬害サリドマイド。生まれた被害者たちは60年を経て、生活環境改善などに向けた任意団体「One team(ワン・チーム)」を設立した。中心になった千葉県松戸市の増山ゆかりさん(62)は「終末をどう迎えるか。幸せな人生だったと思いたい」と話す。
サリドマイドによる障害は、手足の欠損、難聴、神経まひ、内臓疾患など人によってさまざまだ。被害者は、障害を補うために長年にわたって体を酷使した結果、二次的な健康障害に苦しむケースが多い。
今年6月、薬害サリドマイドの今を考えるシンポジウムを東京で開催。...
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