ウクライナでオルタナティブスクール「フリードム」を運営するカテリーナ・ボトビニクさん(左)と娘のターニャさん=5月、東京都新宿区
 ウクライナでオルタナティブスクール「フリードム」を運営するカテリーナ・ボトビニクさん(左)と娘のターニャさん=5月、東京都新宿区
 ウクライナのオルタナティブスクール「フリードム」で行われたイベント=2023年12月、ビンニツァ(ボトビニクさん提供)
 医療部隊に参加するため、訓練の準備をするボトビニクさん=1月、ウクライナ東部(本人提供)
 裁縫の授業を受ける「フリードム」の生徒ら=2024年5月、ウクライナ・ビンニツァ(ボトビニクさん提供)
 空爆から身を守るため、地下で授業を受ける「フリードム」の生徒ら=2024年2月、ウクライナ・ビンニツァ(ボトビニクさん提供)
 ウクライナ・キーウ、ビンニツァ

 ウクライナでロシアの侵攻によって危機に陥った「オルタナティブスクール」(もう一つの学校)の存続に奮闘する女性がいる。ソ連末期の民主化運動を受け、自由な社会実現に向けて個性や自主性を育む草の根の教育施設として誕生。全土で300校以上に拡大した。2022年に侵攻が始まると生徒が離散し約50校に激減したが、避難者の受け入れや心理的サポートなど地域を支える新たな役割を広げている。

 カテリーナ・ボトビニクさん(42)は中部ビンニツァで「フリードム(自由な家)」を運営する。仲間と共に18年に設立。生徒数は侵攻後に増減を繰り返し、現在は国内避難の子どもを含め4~15歳の20人ほどが通う。

 オルタナティブス...

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