豆腐と納豆を手にする「アロハ豆腐ファクトリー」3代目社長のポール・ウエハラさん。祖父上原亀三郎さんと祖母鶴子さんを描いた絵が見守る=6月、ハワイ・ホノルル(共同)
 豆腐と納豆を手にする「アロハ豆腐ファクトリー」3代目社長のポール・ウエハラさん。祖父上原亀三郎さんと祖母鶴子さんを描いた絵が見守る=6月、ハワイ・ホノルル(共同)
 「アロハ豆腐ファクトリー」と3代目社長のポール・ウエハラさん=6月、ハワイ・ホノルル(共同)
 納豆を製造する機械を点検する「アロハ豆腐ファクトリー」3代目社長のポール・ウエハラさん=6月、ハワイ・ホノルル(共同)
 ハワイ・ホノルルのスーパーに並ぶ「アロハ豆腐ファクトリー」の絹ごし豆腐(手前)。奥は同社が手がけたプライベートブランドの豆腐=6月(共同)
 「アロハ豆腐ファクトリー」のロゴ入りTシャツ(共同)

 ハワイ・ホノルルで日系3世が経営する豆腐店「アロハ豆腐ファクトリー」が奮闘している。後継者不足で同業者は激減。米本土で大量生産されるパック製品も流入する。逆境の中、3代目社長ポール・ウエハラさん(58)は「新鮮な豆腐を地域に届け続けたい」と前を向く。今年で創業75周年。移民社会で受け継がれてきた豆腐作りと食文化を守る覚悟だ。

 ホノルル中心部から車で15分。アロハ豆腐の工場に併設する直売所には朝7時から豆腐や厚揚げ、豆乳、納豆など多様な商品が並ぶ。木綿や絹ごしを20年以上購入するマッサージセラピスト瓜生仁美さん=静岡市出身=は「自然な豆のにおいがしておいしい。安心して食べられる」と話した。

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