7月、米テキサス州カー郡で起きた大規模洪水でなぎ倒された川沿いの木々(共同)
 7月、米テキサス州カー郡で起きた大規模洪水でなぎ倒された川沿いの木々(共同)
 米テキサス州カー郡で、洪水の安否不明者を捜すためにドローンを操作するアンヘル・レイナさん=7月(共同)
 2011年3月、宮城県で捜索活動をするアンヘル・レイナさん(メキシコ・ヌエボレオン州提供・共同)
 7月、米テキサス州カー郡で捜索するメキシコ・ヌエボレオン州「市民保護局」の救助隊員ら(ヌエボレオン州提供・共同)
 米テキサス州カー郡で、洪水の安否不明者を捜すためにドローンを操作するアンヘル・レイナさん=7月(共同)
 メキシコ・ヌエボレオン州、米国テキサス州カー郡

 米南部テキサス州で7月に起きた大規模洪水の被災者捜索のため隣国メキシコから駆け付けた救助隊の中に、東日本大震災で活動した男性がいた。日常とは異なる環境への適応が求められる国外派遣。「日本での経験が生きた」。2カ国目となった海外の大災害の現場で捜索に貢献した。

 「あったはずの集落がなかった」。メキシコ北部ヌエボレオン州の災害専門機関「市民保護局」のアンヘル・レイナさん(42)は、2011年3月に救助隊員として約2週間を過ごした宮城県名取市と仙台市の被害の大きさに驚いたと振り返る。

 アニメや和食をはじめ「日本が大好き」で、メキシコ政府が東日本大震災発生直後に救助隊の派遣を決定すると、迷わず手を挙...

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