男性介護者向け料理教室「男塾」に参加した新貝俊雅さん(左手前)ら=6日、大分県宇佐市
 男性介護者向け料理教室「男塾」に参加した新貝俊雅さん(左手前)ら=6日、大分県宇佐市
 大分県宇佐市役所で開かれた「男性介護者のつどい」=5月(画像の一部を加工しています)
 妻の文子さんと買い物をする新貝俊雅さん=6日、大分県宇佐市
 高齢者に虐待をした養護者の続柄

 妻や母親を介護する男性同士で相談し合う場が増えている。有識者によると、現在は全国に150以上。男性には「家族のことは家族で」と悩みを抱え込み、孤立する傾向があるとされる。「介護疲れ」から、身内への虐待に発展する例もある。関係者は「同じ立場の人と話ができるケアサポートが重要」と話す。

 「妻が服を脱ぎながら排尿してしまう」。5月、大分県の宇佐市役所で開かれた「男性介護者のつどい」。参加者が悩みを正直に告白、他の男性も次々と苦労や本音を吐き出した。「妻が妊娠中の娘を蹴った」「一緒に住むのが嫌になった」

 集まったのは70~90代の7人。認知症の妻を約10年介護してきた新貝俊雅さん(85)は「他の男性...

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