「展覧会タイトルはかつてよく読んだドイツのコミック『おとうさんとぼく』から発想しました」と話す陳飛さん
 「展覧会タイトルはかつてよく読んだドイツのコミック『おとうさんとぼく』から発想しました」と話す陳飛さん
 「展覧会タイトルはかつてよく読んだドイツのコミック『おとうさんとぼく』から発想しました」と話す陳飛さん
 早産で生まれた娘への思いが詰まった作品「ラブレター」の前に立つ陳飛さん
 初めて娘を描いた作品「超自然」の横に立つ陳飛さん

 東京都渋谷区のワタリウム美術館で開催されている、中国出身の現代美術家、陳飛さんの個展「チェン・フェイ展 父と子」では、さまざまな親子の形を描いた作品が並ぶ。中には政治的なメッセージを込めた絵もある。陳さんは「アーティストは人が言えないことを言う職業で、社会的な責任です」と語る。

 会場の壁に書かれた「子どもはコロンブスのように、人々を新大陸へ連れて行く」は、娘の誕生によって変わった自らの生き方を示している。

 以前は創作とプライベートは明確に切り分けるのが信条だったといい「娘の絵は数枚描けばいいかな」と思っていたという。だが描き始めると、心が大きく動かされ、止められなくなった。創作にも影響し、技...

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