
ミャンマー・ヤンゴンで開かれた映画「荒野に希望の灯をともす」の上映会。多くの若者らが作品に見入った=2024年1月(ジェイサット提供・共同)
アフガニスタンやパキスタンで人道支援に尽力し、2019年に殺害された中村哲医師の半生を追ったドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」が異例の観客動員を記録している。日本各地で共感した市民らが自主上映会を催すなど草の根でも広がり、22年7月の公開から3年で15万人を突破した。中村さんの功績を語り継ごうと、新たな活動を始めた人たちもいる。
映画は中村さんが1984年にパキスタン北西部の病院へ赴任してから、アフガンに拠点を移し、用水路建設を通して砂漠を緑あふれる大地に生まれ変わらせるまでの35年の活動に迫る内容。各地のミニシアターで公開され、公共施設などでも自主上映会が相次いだ。
動員数が1...
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