「ナーダム」のモンゴル相撲で投げ技を決めるバトソーリさん(奥)=7月、ウランバートル(共同)
 「ナーダム」のモンゴル相撲で投げ技を決めるバトソーリさん(奥)=7月、ウランバートル(共同)
 「ナーダム」でモンゴル相撲の試合を行うバトソーリさん(左)=7月、ウランバートル(共同)
 合宿先でガンボルドさん(右)と言葉を交わすバトソーリさん=7月、ウランバートル(共同)
 「ナーダム」でモンゴル相撲の試合に臨むバトソーリさん=7月、ウランバートル(共同)
 「ナーダム」でモンゴル相撲の試合に臨むバトソーリさん(手前)=7月、ウランバートル(共同)
 モンゴル・ウランバートル、ロシア、中国

 天皇、皇后両陛下がモンゴルで7月、同国最大の祭典「ナーダム」に出席された。最も盛り上がりを見せたモンゴル相撲に今年初めて最高位横綱として挑んだ力士がいる。日本への2年間の留学経験を糧に「新聞配達で鍛えた心が一番の強みだ」と力強く言い切り、優勝目指して突き進んだ。

 首都ウランバートルの国立中央スタジアム。熱戦は日が沈んでからも続く。ライトに照らし出された競技場で、鍛え上げられた肉体が激しくぶつかり合い汗が光った。手は地面についてもいいが、肘や膝、背中などがつくと負け。グラウンド全体が「土俵」で時間制限もなく、決着まで数時間かかることもある。

 ひときわ目立つ力士が前年覇者バトソーリさん(38)だ...

残り783文字(全文:1083文字)