目指せ、カーボンゼロ!
地球の未来を変える選択を

 皆さんは、地球環境のために続けていることはありますか?「何から始めればいいか分からない!」と頭を抱える必要はありません。節電、食品ロス削減、エコドライブ……暮らしの中の小さな心掛けが、地球の未来を変えていくきっかけにつながるからです。

たくさんの来場者で盛り上がった「にいがた環境フェスティバル2022」

 県では、「2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンゼロ)」の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています。11月6日(日)に万代島多目的広場(大かま)で開催されたのは、県内のカーボンゼロに向けた取り組みを表彰する「にいがた環境フェスティバル2022」。「わたしたちの未来、目指すはカーボンゼロ」を合言葉に、県の目指す地球温暖化対策や資源循環型社会の構築、自然環境と生物多様性の保全などについて、子どもから大人まで楽しみながら学べるイベントです。

県環境政策課ではマンガでカーボン・オフセットや気候変動適応策を紹介

県資源循環推進課では新潟県3R推進キャラクター「エコニャン」が食品ロス削減や3Rなどの取組を紹介

 

県環境対策課では県内の希少な野生動植物や名水などを紹介

SDGsをリアルに学べる
最新エコカーが勢ぞろい

 イベントでは環境保全に取り組む企業や市民団体がブースで日々の活動内容を展示。実際に参加・体験できるコーナーも豊富で、大人から子どもまで楽しみながら学べる内容が充実していました。

東北電力のブースでは手回し発電&自転車発電で省エネ体験

 屋外に移動してみると、近未来的な車やバスが展示されていました。「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池自動車(FCV)のタクシーは現在、県内で4台走っています。航続距離が長く、排出するのは水だけ。地球環境に優しい上に、災害時には非常用電源としても活用できる優れものです。

燃料電池自動車(FCV)を取り入れているタクシー会社の三和第一交通

 電気を使ってモーターを動かし、車を走らせている点は電気自動車(EV)と同じですが、燃料電池自動車(FCV)は水素を使って自ら発電しているため、充電不要というのも驚きです。既に新潟市内でも走行しているFCVタクシー。見付けたら乗ってみたくなりますね。

脱炭素社会を目指し、開発された小型燃料電池(FC)バス

この移動販売車(中央、右)は燃料電池自動車(FCV)の電力で営業

 最新技術に触れながら、楽しく地球温暖化防止のためにできることを学びました。イベントレポート後編では、この他の見どころやステージイベント、会場で配られた環境に優しいエコグッズもご紹介していきます。