
SDGsと聞くと「詳しく知るのは、ちょっと難しそう」とためらいがち。でも、絵本を通じてなら親子で楽しく学ぶことができるはず。「絵本でSDGs推進協会」の朝日仁美さんに、SDGsに関連した絵本をピックアップしてもらいました。

絵本でSDGs推進協会
代表理事 朝日仁美 さん
学校司書として糸魚川市で勤務しながら、絵本専門士の肩書きで協会を設立。絵本の可能性を信じ、絵本で世界とつながる人が増えることを祈り活動中。
https://ehonsdgs.amebaownd.com/
子どもも大人も楽しみながら世界とつながろう!
「持続可能な開発目標」と訳される「SDGs」。2030年までに、私たち人間を含むあらゆる生き物とみんなが住む地球をより良くするために、17の目標を決めて、現在進行形で突き進んでいるのがSDGsなのです。そう聞いてもまだ難しそう。そこで、誰もがこの目標を身近に感じるように、絵本で目標内容を紹介しました。この絵本ガイドブックを読んで、より良い未来をつくるにはどんなことをしたらいいのか、みんなで考えてみましょう。

絵本で学ぶSDGs
絵本専門士が17の目標ごとに選び抜いた91冊を紹介。オールカラーで中身の写真やコラムも掲載。SDGsを楽しく学べる新しい絵本ガイドブック。
著者 : 絵本でSDGs推進協会(編)中川素子(編集協力)
出版社 : 平凡社
定価 : 2,640円
お薦め絵本
わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ

読み聞かせをしながら、SDGsが学べます。子どもたちの生活と世界で起きている問題をつなげて、「どうしたらよいか?」を考えるきっかけをつくります。巻末には大人向けに解説も載っているので、こちらを読めば正しくSDGsを伝えることもできるでしょう。

- 作 原琴乃
- 絵 MAKOオケスタジオ
- 監修 山田基靖
- 出版社 汐文社
- 定価 1,980円
すくすくいのち

針穴ほどの小さなたまごから人間へと進化していく科学絵本の要素と、赤ちゃんを迎える大人たちの気持ちや行動がどのように変化していくのかを優しい作風で描かれています。ぜひ親子で読んで、それぞれの誕生秘話を話してあげてください。きっと命の大切さが伝わると思います。

- 作 はまのゆか
- 監修 佐々木裕子
- 出版社 めくるむ
- 定価 1,760円
ちきゅうのための1じかん

春分の日に近い土曜の20:30から1時間、明かりを消す「アースアワー」。地球温暖化防止と環境保全の意思を示すイベントです。世界中で一斉に行われますが、時差があるのでその光景は消灯リレーのように世界を一周します。今年は3/25(土)。行動してみるチャンスです。

- 作 ナネット・へファーナン
- 絵 バオ・ルー
- 訳 おがわひとみ
- 出版社 評論社
- 定価 1,540円
■子どもの心を豊かに! \朝日さんに聞く/ 読み聞かせのこつ
絵本はいつ読んでもいいし、読めるときに無理をしないで、とにかく楽しみながら、その時間を過ごしてほしいです。何を読んだらいいのか困ったら、わが子の興味のあることが載っている絵本を一緒に探してみてください。何度も同じ絵本を持ってきても「またそれ~?」と言いながらも何度でも読んであげてほしいです。大きくなったらそんなことも良い思い出になりますよ!
※assh 2023/3/23 掲載