
ミニ授業はクイズ形式で分かりやすく食品ロスについて解説。子どもたちは興味深々
「食べられるのに捨てられる」を減らそう 「ぜーんぶおいしく食べきり隊」が出動!
本県では、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」が年間約9万トン発生しています。そして、そのうちの半分が家庭から出ていると推計されています。そこで、県では食品ロス削減のため「残さず食べよう! にいがた県民運動」を展開。公式キャラクターのエコニャンを隊長とする「ぜーんぶおいしく食べきり隊」を結成して、身近なところからできる取り組みを紹介しています。
活動の一環として昨年12月10日に開催されたのが、小学生の子どもたちを対象とした「ミニ授業&ワークショップ」。講師はNPO法人Lily&Marry’S(リリーアンドマリーズ)代表で、食べきり隊の副隊長も務めている山田彩乃さんです。新潟市中央区古町にある子ども食堂「地球の子供食堂と宿題Cafe」を会場に、15人の子どもたちが参加しました。

「ぜーんぶおいしく食べきり隊」の隊長エコニャンと副隊長の山田彩乃さん
子どもたちにもできる対策とは? ワークショップでは「みつろうラップ」を制作
ミニ授業ではクイズ形式で食品ロスの現状や、家庭から出ている食品ロスの多さなどについて勉強。1日に一人当たり、おにぎり1個分を捨てている計算になると知り、子どもたちも驚いた様子。「減らすために、家でできることは何かな?」という山田さんの問いかけに、子どもたちからは「食べられる量だけ盛り付ける」「冷蔵庫の中身を確認してから買い物をする」「外食で頼み過ぎない」といった意見が。さらに、山田さんの「買い物に行ってエコニャンが“てまえどり”をお願いしているシールやポスターを見つけたら、こういうものから買おうよとお父さんやお母さんに教えてあげるのも、みんなができる行動だよ」の言葉にうなずいていました。
続くワークショップでは、ミツバチの巣から取れる蜜ろうを布に染み込ませて食品ラップ代わりに食材を包む「みつろうラップ」作りに挑戦。野菜を包んだり、おやつ用のお皿などに利用できたりと、水洗いして繰り返し使えるエコアイテム。好きな柄の布を選び、アイロンを使って蜜ろうを布に染み込ませる作業に熱中し、それぞれがお気に入りを作り上げていました。

好きな布で作るオリジナルのみつろうラップ