
緊急時演習で情報の収集や伝達の手順を確認する東京電力柏崎刈羽原発の所員=2月16日
東京電力は2月16日、柏崎刈羽原発で地震によって外部電源などが失われ、原子炉を冷却できなくなった事態を想定した緊急時演習を行った。所員約150人が参加し、情報収集や原子炉建屋への注水など、事故の際の手順を確認した。
緊急時演習は、原子力事業者防災業務計画などに基づき、年1回実施している。
今回の演習は柏崎市と刈羽村で震度6強を観測する地震が起き、運転中の7号機の外部電源が喪失し、構内で雪崩や土砂崩れが発生したとの想定で行った。
事故時の現地対策本部となる5号機原子炉建屋内の「緊急時対策所」には、地震発生後、5号機にいた所員24人が集まり、対策本部を設置。事務本館や宿直棟からも所員が参集する中...
残り194文字(全文:494文字)