
原子力災害時に児童を家族らに引き渡す手順を確認した防災訓練=9月6日、刈羽村割町新田
新潟県は9月6日、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。での重大事故を想定した原子力防災訓練の一環として、刈羽村割町新田の刈羽小学校で児童を保護者に引き渡す訓練を行った。児童の誘導の手順や、引き渡せなかった児童をバスで避難させることなどを確認した。
刈羽小は、柏崎刈羽原発から半径5キロ圏で、放射性物質が放出される前に避難する「即時避難区域(PAZ)」内にある。村の避難計画に基づいて学校独自のマニュアルを定めており、原発で異常事態が発生した際は、緊急時の連絡用アプリを通じて保護者に児童の迎えに来るよう要請する。避難指示が出た場合は引き渡しを中止し、教員が引率してバスで避難する。
訓練には、全校児童のうち欠席者を...
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