柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。使用済み核燃料原発で一度使用した燃料。原発の燃料は原料であるウラン鉱石を加工し、焼き固めた「ペレット」と呼ばれるものの集合体で、使用後も見た目や形は使用前と変わらない。使用済み核燃料の中にはウランやプルトニウムなどのまだ燃料として使える資源が95~97%残っているとされる。の搬出に関し、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は9月26日の定例記者会見で、6、7号機が再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。した場合、搬出しないと4年ほどで、柏崎刈羽原発の保管容量の上限に達する可能性があると説明した。

 東電は24日に柏崎刈羽原発4号機の使用済み核燃料69体の搬出を始め、26日に青森県むつ市の中間貯蔵施設原発から出た使用済み核燃料を、再処理するまで一時的に貯蔵する施設。日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の稼働遅れで、電力各社は燃料保管先の確保を迫られ、原発敷地内での貯蔵施設整備などを進める。東京電力と日本原子力発電は共同出資で「リサイクル燃料貯蔵」を2005年に設立し、青森県むつ市に施設を建設した。金属製容器に入れた燃料を屋内で自然冷却する。建設済みの建屋1棟目に3千トン、増設予定の2棟目に2千トンを最長50年間保管する計画。へ搬入された。

 会見で稲垣所長は、使用済み核燃料を再処理し再利用することは「資源を持たない日本にとって意義がある」と強調。中間貯蔵について「再処理工場の完成が延び延びになっている状況なので、使用済み燃料を安全な形で貯蔵するのは極めて重要だ」と語った。

 使用済み核燃料の保管場所...

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