1970年代初め、のり面緑化などに使う植生シート「サングリーン」の製造販売で地歩を固めたグリーン産業。設立3年目の73年には売上高が前年の約2倍の7800万円に伸びた。吉田町(現燕市)に本店を置く同社はこの年、初の営業所を県都・新潟市に構える。ゼネコンなどへの営業活動を積極的に展開し、急成長を果たしていく。
当時は、関越道や北陸道、バイパスなど大動脈となる道路の建設が各地で進んでいた。林道や農道も整備され、緑化工法にも機械施工によるスピードと効率化が求められていた。
社会の潮流を受け、74年に社長に就くと同時にサングリーンを専門に扱う業者から緑化工事を手がける業者へと本格シフトを図ったのが、...
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