日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震で津波被害が想定される北海道から千葉県までの108市町村のうち、冬に避難所の運営訓練を実施したことがない自治体が69%を占めることが分かった。真冬に発生した能登半島地震では、避難所で住民が寒さに震えた。灯油ストーブなどを備蓄する自治体は多いが、能登半島の避難所では灯油が尽きたり、エアコンが壊れたりといった事態に直面した。2011年の東日本大震災を経験した自治体の担当者や識者は、避難所運営訓練などの備えが重要と強調。過酷な寒さを体験し、備蓄や持ち物を再点検する姿勢が求められている。

 石川県輪島市の...

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