東京電力柏崎刈羽原発の安全管理体制などについて議論した「原発の透明性を確保する地域の会」=5月8日、柏崎市荒浜1
東京電力柏崎刈羽原発の安全管理体制などについて議論した「原発の透明性を確保する地域の会」=5月8日、柏崎市荒浜1

 新潟・東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の安全性について住民が議論する「原発の透明性を確保する地域の会柏崎市と刈羽村の在住者で会が認める団体から推薦された委員で構成する会。原発賛成、反対、中立などさまざまな立場で構成する。原発の運転状況の確認や監視、東電などへの提言が役割で、原発の賛否は議論の対象としない。東電などに情報開示や現場確認の要求や提言はできるが、権限は持たない。2002年、東京電力による「トラブル隠し」問題の発覚を受け、03年に県、柏崎市などが設置した。運営は県の委託費で賄われる。」の定例会が5月8日夜、柏崎市荒浜1の柏崎原子力広報センターで開かれた。柏崎刈羽原発の7号機に核燃料を入れる燃料装填(そうてん)に際し、宿直体制を変更したことについて、委員から質問があり、東電は重大事故などに初動対応できる人数を想定したと答えた。

 燃料装填は4月26日に完了し、現在は再稼働に必要な最終段階の検査を...

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