「亀田の柿の種」のイメージキャラクターを務める賀来賢人さん
「亀田の柿の種」のイメージキャラクターを務める賀来賢人さん

 新たな市場の開拓や、新規顧客の獲得を目指して行われる商品やサービスのリブランディング。人口減少やデジタル化の進展などビジネスを取り巻く環境が急激に変化する中、商品や企業そのものの存在意義を見直す動きが広がっている。ブランドの再構築で次の一手に打って出る新潟県内企業の取り組みと、戦略を紹介する。(8回続きの6)

 酒の「おつまみ」からファミリーで楽しめる米菓に-。亀田製菓(新潟市江南区)は2024年春、看板商品「亀田の柿の種」のイメージキャラクターに俳優の賀来賢人さんを起用した。新しいCMでは、「愛の讃歌」の旋律に合わせて等身大の「柿の種」と息の合ったステップを見せる。

 人気や実力に加え、2児の父であることも人選の決め手だった。担当の尾関太一郎マネージャー(43)は「賀来さんはターゲットを体現する存在。ファミリー層に手に取ってもらい、子どもにも食べてほしい」と説明する。柿の種を「いつでも、どこでも、誰とでも楽しめるお菓子」に変えようと取り組む。

柿の種の新商品「うましお」を手に語る尾関太一郎マネージャー=東京の亀田製菓東京オフィス

 「亀田の柿の種」は...

残り848文字(全文:1285文字)