
胎内高原ビールの製造現場を説明する新潟ビール醸造の浅野重幸社長
新たな市場の開拓や、新規顧客の獲得を目指して行われる商品やサービスのリブランディング。人口減少やデジタル化の進展などビジネスを取り巻く環境が急激に変化する中、商品や企業そのものの存在意義を見直す動きが広がっている。ブランドの再構築で次の一手に打って出る新潟県内企業の取り組みと、戦略を紹介する。(8回続きの8)
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クラフトビールで県外消費から県内消費へ、40〜50代の男性中心から若者や女性の取り込みへ-。「胎内高原ビール」を製造する新潟ビール醸造(胎内市)は、新型コロナウイルス感染症の影響で、飲食店向け販売が大きな打撃を受けた。浅野重幸社長は業界や地域の状況を分析し、立ち位置を見つめ直し、売り方やデザインを一新。リブランディングで事業の再起を図る。
胎内高原ビールは、1999年に旧黒川村が製造を始めたが、...
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