ニューサイエンスジャパンが販売を手掛ける「百日百草」の製造作業=上越市
ニューサイエンスジャパンが販売を手掛ける「百日百草」の製造作業=上越市

 新たな市場の開拓や、新規顧客の獲得を目指して行われる商品やサービスのリブランディング。人口減少やデジタル化の進展などビジネスを取り巻く環境が急激に変化する中、商品や企業そのものの存在意義を見直す動きが広がっている。ブランドの再構築で次の一手に打って出る新潟県内企業の取り組みと、戦略を紹介する。(8回続きの7)

 畳の製造や住宅の内装工事業などを手掛ける「山仙」(上越市)が、別会社「ニューサイエンスジャパン(NSJ)」(上越市)を設立し、上越地域に自生するヨモギを使った野草酵素ドリンクの開発・販売を展開している。9月から海外に販路を広げ事業を拡大。上越地域に根付く「発酵のまち」を生かした商品で、美容や健康面から伝統文化を発信する。

 NSJの小嶋宏志社長は、1946年創業の山仙の専務を務める。住宅様式の変化に伴い畳需要が減少する中、新たな...

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