町内会長らと意見交換する福島県立医科大のメンバーら=柏崎市宮川
町内会長らと意見交換する福島県立医科大のメンバーら=柏崎市宮川

 原子力防災や事故時の要支援者対応について、自治体や防災組織などを調査している福島県立医科大学のチームが新潟県柏崎市宮川の高浜コミュニティセンター(コミセン)を訪れ、地元町内会から聞き取りをした。

 福島県立医大の放射線健康管理講座は、東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。の後、伊方原発(愛媛)、浜岡原発(静岡)、高浜原発(福井)などの周辺地域で調査を重ねている。高浜コミセンには坪倉正治教授ら4人が12月10日に訪れ、大湊、宮川、椎谷の各町内会長らが出席した。

 坪倉教授らは、即時避難地域(PAZ)PAZは、英語のPrecautionary Action Zone=予防的防護措置を準備する区域=の頭文字。原発などの施設で異常事象が発生した際、事故のレベルに基づいて、放射性物質放出の有無にかかわらず屋内退避、避難などの予防的防護措置が迅速に行えるように準備する区域。対象区域は、施設からおおむね半径5キロ。に含まれる高浜コミセン周辺の住民が、日ごろ原子力防災にどう取り組んでいるのかなどを聞いた。町内会長らは、高浜コミセ...

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