
能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。で液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。の被害があった新潟市西区鳥原の川原自治会子ども会に2024年秋、ケーキがプレゼントされた。贈り主は東日本大震災2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源にマグニチュード(M)9.0の地震が発生し、最大震度7を観測。東北地方を中心に大津波が発生した。東京電力福島第1原発は電源を喪失して炉心溶融(メルトダウン)が起き、原子炉建屋が水素爆発で損壊、大量の放射性物質が拡散した。震災関連死を含む死者、行方不明者は計2万2千人超。をきっかけに新潟市西区に移住し、洋菓子店を開いたパティシエの佐藤徹夫さん(49)。震災を経験した子どもたちに、笑顔になってもらいたいと1人1個のホールケーキを届けた。間もなく東日本大震災から14年を迎える。佐藤さんは「災害は人ごとではない。自分にできることで支え合えれば」と話す。
元日に発生した能登半島地震から10カ月がたった24年10月14日、新潟市西区の川原公民館に小学生ら約20人の子どもが集まった。地域は液状化に見舞われ、住宅被害も出た。状況が落ち着いた頃合いを見計らい、佐藤さんから贈られるケーキを食べる会が開かれた。
「ケーキをまるごと食べる夢をかなえて」。佐藤さんは子ども一人一人に直径12センチの4号サイズのホールケーキを手渡した。ケーキの真ん中から豪快に食べ始める子もいて、会場は笑い声に包まれた。
▽原発事故で福島県浪江町での再開断念
福島県出身で、浪江町で洋菓子店を経営していた佐藤さんは2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災した。東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。の影響で住民が減ったこともあり、浪江での店の再開は断念した。
新潟市西区に転居し、...