複合災害時の避難などについて説明する安田仲宏教授=柏崎市
複合災害時の避難などについて説明する安田仲宏教授=柏崎市

 地震などと原子力災害が同時発生する複合災害の避難について考える講演会が新潟県柏崎市であった。福井大学付属国際原子力工学研究所の安田仲宏教授(56)が、屋内退避と避難のどちらも必要であると強調するとともに、住民と行政が日ごろから防災について共通認識を持つ必要があると訴えた。

 安田教授は福井大学付属国際原子力工学研究所の原子力災害・危機管理部門の部門長で、原発が立地する福井県敦賀市と地域防災について連携を進めている。東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町)の上席研究員も務める。

 福島事故後、原発の安全対策に多くの時間と費用が使われているが、「だからといって安全でないことは、過去の事故が示し...

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