福島県大熊町の特定帰還居住区域で行われた除染作業=2023年12月
福島県大熊町の特定帰還居住区域で行われた除染作業=2023年12月

 東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東電福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。後、福島県内の除染東京電力福島第1原発事故による住民の被ばくを低減させるため、飛散した放射性物質を取り除く作業が東北、関東の8県の一部市町村で行われた。ページ下部に詳しい用語解説あり。で出た放射性物質を含む土壌などの廃棄物は、中間貯蔵施設(福島県大熊、双葉両町)に保管されている。土壌などは搬入開始から30年となる2045年3月までに福島県外で最終処分すると法律で定められているが、...

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