
東京電力福島第1原発事故に伴う除染東京電力福島第1原発事故で、広範囲にわたり生活空間に降り注いだ放射性物質を取り除くこと。健康や環境への影響を減らすため、汚染された表土をはぎ取ったり、建物や道路の表面を洗浄したりする。避難指示が出た第1原発周辺では国が、それ以外の東北・関東地方では市町村が実施した。巨額の費用と多数の作業員を投入した結果、放射線量の低減や避難指示解除につながった。の国費負担が、2024年度までの累計で4千億円を超える見通しであることが2月6日、環境省などへの取材で分かった。除染費用は「汚染者負担」の原則に基づき、当事者の東電が負担するのが基本だが、別の枠組みで多額の税金が投入されている実情が判明した。国費依存が強まり、原発事故対応の枠組みは揺らいでいる。
福島県内外の...
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