柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力のテロ対策の改善状況を評価する東電の第三者委員会「核セキュリティ専門家評価委員会」が12月24日、柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。で会見し、柏崎刈羽原発について「(改善が)良いサイクルで回っている」と一定の評価を与えた。事前許可を受けずに立ち入り制限区域へスマートフォンを持ち込む事例が続いていることに関しては、ハード面での対策が必要だとの認識を示した。

 評価委の委員は23、24日に原発を訪れ、警備状況の視察や各部門の職員らへの聞き取り調査などをして、終了後に会見した。

 評価委の板橋功委員長(公共政策調査会研究センター長)は会見で、侵入検知設備が波や強風、小動物などに反応する誤警報の原因分析が進み、2023年と比べて3分の1から4分の1程度に減少しているとし、「東京電力のセキュリティーも進化し、着実に進んでいる」と評価した。

 スマホの持ち込みについては「運転員のロッカーにスマホを置く場所を設けるなど、工夫して対策しているが、...

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