
柏崎市の市街地側から臨む柏崎刈羽原発
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。で重大事故が起きた際の避難道路整備に向け、国が新潟県に調査費用5億7200万円を交付決定したことについて、花角英世知事は5日の定例記者会見で「(整備の)スケジュールを確定させていく第一歩だ」と述べ、早期の整備を目指す考えを示した。同原発で緊急用の衛星電話の故障が相次いでいることに関しては、東電に原因究明と再発防止を申し入れたと明らかにした。
県は国に原発から6方向に放射状に逃げられるよう避難道路の整備を要望してきた。1月29日に開かれた国と県の協議では、県が要望した橋の耐震化やのり面対策、道路の拡幅などを全額国費で行うことで合意していた。
会見で花角知事は「国には真摯(し...
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